残暑納涼不思議な話し(私が荻窪から移転したわけ)
早いもので来年で開業通算30周年を迎えます。
現在の奥沢・自由ヶ丘に移転して17年を過ぎようとしています。そんな思いもあり、今回納涼になるかわかりませんが、荻窪体験記を記して見たいと思います。
かつて荻窪は私の生まれた街でもあり、仕事として再び荻窪に足を踏み入れたとき、いろんな思いが浮かび上がりました。自転車に乗り、おぼろげな記憶を頼りに、街の隅々まで走り回りました。
時の流れと共に街も変化していくのは当然ですが、根本的に変わってしまったなと実感しました。もっと瑞々しい街だったのに・・・。これは、私の主観ではないことがいくつもありました。まず・・・
●空き巣・強盗・ひったくり編
開業してすぐ、上階で空き巣事件があり、マンションの周りがパトカーや警察官で囲まれました。空き巣が、不在の事務所の玄関をこじ開けようとしたところSECOMの防犯装置が作動して大騒ぎになったのです。
少ししたら、隣りのマンションで強盗事件がありました。OLさんが帰宅して玄関に入ろうとした瞬間、待ち構えていた強盗に押し入られ事件になってしまいました。被害者のOLさんが、パトカーから必死の形相で降りてくるのが見えました。警察に駆け込み、折り返しパトカーに同乗し戻ってきたようです。でっかい警察犬のシェパードが近くを嗅ぎ回っていました。
夜間、無灯火自転車を警察官は取り締まっていますが、ある夜、店の外から何やら喚き声が聞こえてきます。何事かと耳をそばだてると、尋問を受けている男が、警察官にくってかかっているのです。「お前、このマンションの強盗事件知ってるか!」「知らん!」「そんなんだから、警察はダメなんだ!ちゃんと勉強しとけ!」と逆に尋問をしていました。
別の日には、夜間に男がパトカーの前に両手を広げて通せんぼしていじめてました。
当院クライアントのご老人が、○国人と自転車でぶつかりそうになったので、文句言ったら怒り狂いました。幸い警察が通りかかって、しょっぴいたところ、ナイフを所持していたので逮捕となりました。誰もいなかったらたぶんご老人は・・・。
アメックスの大きな建物がありますが、信号の無い裏通りは、通称『ひったくり通り』と呼ばれ、不気味なバイクや車が待機して、弱者を見つけるや、ひったくって逃げていました。当院クライアントだった奥様は真昼間に、2回も被害に遭われました。
医院帰り、銀行帰りなどの老人は、よくひったくりに遭ってました。そして、一軒家ではかなりの率で空き巣があり、当院のクライアントさんから二階の窓から入られたと直接お聞きしたこともあります。
●スピリチュアル編
玄関入り口のアルミドアが一年に一回何かが引っかかって開かなくなりました。家主さんの内装店は当院と対照に作られており、苦情を言いに行くと、ドアはスムーズに開くのです。家主さんも不思議がってました。仕方ないので鉄ヤスリを買い、開かなくなる時は、ガリガリと上部を削って何とか凌ぎました。
怪談師 稲○淳○さんの元店が近くにありました。荻窪で開業したときから、ずっとシャッターが閉まったままでした。その後、飲食店が入ることになり、活気がついていいやと思っておりました。ところが、カレー屋・ラーメン屋・居酒屋と立て続けにオープンしましたが、いずれも3ヶ月持たずに閉店しました。不思議なのは、例えばカレー屋に行った方の話しを聞くと、味も美味しい、店主も感じが良いと言われました。じゃあ自分も今度行ってみようかなと思ってると、閉店しているのです。
どの街にも鬼門の場所・店がありますが、典型でした。稲○さんの怪談話しのひとつに、「私が荻窪で店(たぶんスナック)をやっていた時〜」というクダリがあり、化け物が出て従業員が怖がるので閉めたとありました。私は、どこで営業していたのかなぁと思っていたのですが、間近だったのです。近所に長年住んでいるという方から聞いて知りました。
奇異なことが続くので、院内の上部の角ニ箇所に水・塩・米を置きました。ところが、片方だけ、誰かが飲んでいるかのように水が無くなりました。
何人かの霊能者さんに相談すると、店の中は大丈夫だけど、地下を霊道が通っていると言われました。地図を良く見てごらんと言われ目を凝らすと、杉並区の上部から各寺社が隣りの寺まで繋がっているのがわかりました。これはあくまでも霊能者さんのご意見ですが。
●その他
店のドアがノックされたので出てみると無言で立ってる女性らしきものがおり、声をかけてもそのままずっと無言でした。暫くして気が済んだのか、無言で立ち去りました。塩撒いておきました。
ある時、店の外でおばちゃま達が賑やかな声を立てながら、自転車でやって来ました。外で「あっ、ここだここだ!」と騒いでいるので、「うちは予約制なんだけどなぁ」と残念に思いドアを開けると「菊池さんの家どこですか?」といきなり言ってきました。おととい来いと言って帰って頂きました。
ウェブ制作をしているという男性が良く来院されましたが、どうも奇妙なのです。何故なら、まず早い時間に一回来院。夜になってまた来院。これを同日に繰り返すのです。しかも畑違いのカイロプラクティックを研究しているとのこと。ある日、施術に関しての話しになると、「素人は騙せてもこの僕は騙せないぞ!」と喚くのです。何を騙すんじゃいと言い放ち、出入りをご遠慮願いました。この時期、他にもご遠慮願った方々は、10人を超えました。異常なことでした。
ある年輩の女性が、近くのワンルームマンションに引っ越してきました。妹さんの紹介で当院にも来られました。婦人服の店を神奈川で営業されてましたが、娘夫婦に孫が産まれたので、わざわざ荻窪に住居を移されたのです。ある日、予約の時間になっても来院されませんでした。無断キャンセルするような方ではなかったので、連絡を待ちました。その後、その方の妹さんが来院され「先日は姉が無断キャンセルしてしまいすみませんでした」と、詫びられました。そして、「実は・・・」と話された内容が不気味でした。「姉が、仕事も終わり夜寝入っていると、隣りの部屋からアベックが喧嘩している声が聞こえ、目が覚めまたそうなんです」それほど厚く無い壁から、何を言ってるかわからないけれど喚いていることはわかりました。まぁ、若いときは喧嘩もあるだろうと布団を頭から被って寝ようとしたら、凄い悲鳴が聞こえた後、急にし〜んとして静まり返りました。不気味で眠りにつくことができず、ベランダから恐る恐るお隣りさんを覗いてみました。カーテンの隙間からフローリングの床が見えました。
ところが、大量の血の跡が見えたそうです。これは大変だと不動産と警察に連絡したところ、「直接見たわけでは無いのでしょう!」と吐き捨てられ、立腹しました。寝不足ながら仕事に向かい、夜遅く帰宅すると、何やら視線を感じます。ふと隣りのドアを見ると、隙間からこちらを睨んでいる者がいます。ゾッとしてすぐ玄関ドアを開け、鍵を閉めた途端、外からドアノブをガチャガチャされ、叫び声が聞こえてきました。「おい、開けろ!警察に連絡したのはお前だろう!!」と喚いています。対応の悪かった警察も、通報があると一応確認に訪れるそうです。女性が仕事に行っているとわ間に確認で訪れたようでした。生きた心地がしませんでしたが、やがて静かになり、男は諦めて部屋に戻ったようです。
女性は、貴重品や身の回りの物だけまとめ、そうっと部屋を抜け出しタクシーでビジネスホテルに向かいました。後日、残りの荷物は運送屋に任せ、神奈川の店の近くに引っ越しました。当の女性とは奥沢・自由が丘に移転してから久しぶりにお会いしました。本人から直接いきさつを聞きましたが、妹さんから聞かされた通りの内容でした。問題はその後どうなったか?です。結局、ニュースにも載らず闇から闇に葬られたようです。
●総括
これら不思議・不気味話しは一部であり、キリがありません。
何より強く感じたのが、荻窪では個人の店がやりづらくなったということでした。個人の感想ですが。売り上げも予定納税が来る状態で、通常移転を考える人間はいないと思います。それでも、骨を埋めても良いと思える土地で整体をしたいと毎日願いました。
願い叶って新丸子に分院を出したのち、奥沢・自由が丘にご縁ができ、移転した次第です。私がいなくなることで、荻窪の近辺の施術所が赤飯炊いたそうです。
それから早、17年。ジジイになりながら、まだ個人に於いても整体に於いてもやるべきことがある!達成できなければ死ぬに死ねない!と来年30周年を控えつつ過ごしております。







