超魔術の裏技術は、プレゼン力だった?!~後編~
ただの素人ではなかったこの女性。マリックさん、この後、マジシャン人生を左右する極意を教わることになるのです。
こんなやり取りです。
女性「あなたなんか、まだいいわよ。私なんか形の無いものをウン千万円で売らなきゃいけないんだから」
マリック「どんなお仕事なんですか?」
女性「保険のおばちゃんよ」
マリック「なるほど!」
女性「マジックのグッズを売ろうとするから、ダメなの。夢を売るの。イメージさせるのよ」
マリック「はぁ」
女性「例えばね・・。あなたが死んだらどうなる?あなたのために泣いてくれる人たちがいるはずよ。そんなひとたちに何ができる?何が残せる?」
マリック「困ったな。何もないですね」
女性「でも、死ぬことでひとつだけ人を幸せにする方法があるの。それが保険。自分のためじゃなくて、大切な人の商品なの。」
マリック「確かに」
女性「あなたはいずれ死ぬという未来を相手に想像させるのよ。相手に、奥さんや子供の顔を想像させるの」
マリック「想像・・」
女性「忘年会が近々あると聞きだしたら、その人が忘年会でマジックを披露して拍手喝采を浴びている画を想像させてあげるの。想像できたら、絶対買うから!」
マリックさん、雷に打たれたようなショックを受けたそうです。話しがうまい人というのは、イメージさせる力がある人のことと悟ります。その後、徐々にお客様の心を掴めるようになりました。
☆写真は、写りが悪くてすみませんが、マリックさんの下積み時代である、デパートのおもちゃ売り場とナイトクラブでの演技の写真です。
ジャパネットタカタの初代名物社長は、このご時世にFAXを100台を一瞬で売ったそうです。しかも、ソールドアウト!こんな調子でした。
初代名物社長「可愛いお孫さんの写真が、すぐに見れるんです!」
これは、年配者にターゲットを絞って発っしましたが、他にも同じように、イメージさせて売ったと社長ご本人がおっしゃってました。共通してますよね。
マリックさんの新刊は、ほかにも国別・男女差・間の取り方・目線など様々で本当に勉強になります。
では、マリックさんの裏技術、実社会で本当に通用するのか?
それは、大学生のとき、マリックさんのショップでアルバイトをして、現在IT企業の社長をしている方の寄稿文を載せて終わりたいと思います。彼は、大学卒業後、IBMに入社し、その後独立して現在(株)ウルトラエックス 代表取締役社長 服部 達也さんです。
〜ぼくは大学生当時、マリック先生の鮮やかなマジックに憧れてスタッフをしていたんです。
あるとき、マジックの同じアイテムを二つ買ってしまったことがあります。それは、全く同じネタなのに、先生の魅せ方が全然違っていたから、別のアイテムだと思い込んでしまったからです。
先生の凄さは、基本的なマジックでも、話術やジェスチャー、間の取り方、声の強弱などを駆使した雰囲気作りで、超魔術にしてしまうところです。
IBMでトップセールスを記録したときは、自分がどんなコミュニケーション術を駆使していたのか、わかりませんでした。
退社後独立し、社長として部下を持つようになって気がついたんです。有能な上司や先輩を参考にしてたのではなく、マリック先生の真似をしていたことを!
声のトーンや、間の取り方も全部先生の真似。営業職は物やシステムを売るのではなく、夢を売ること。これを買うといかに未来が楽しくなるかという、イメージを売ること。この考えも先生から教わったものです。
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こういった先生のコミュニケーション術を盗んで、のちにトップセールスを記録することができました。営業マン時代、こんな営業トークをしていました。
「IBMのパソコンを買ってくれませんか?」
という話し方では、絶対に売れません。
「御社の売上の10%分の仕事を、新しく一緒に考えませんか?」
という言い方をしていました。
また、交渉の最終段階に入りそうなところで、相手がまだ契約を結ぶかどうか迷っている場面では、こんな言い方を、していました。
「では、製品はどこの倉庫に入れましょうか?」
と、決定した前提で話しを進めてしまうのです。日本人は、直接的な表現よりも、間接的な表現が好きなのです。
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あと、先生から学んで印象的だったのは、「間の取り方」です。いろんなビジネス書を読みましたが、間の取り方で明快な答えをくれる本はありませんでした。先生からたくさ学んだことが、武器になりました。
他にも、学んだこた、盗んだことはたくさんあります。今回、そういった内容の本が出版されるのは、読者の方が羨ましいです。僕は、5年かけて学びましたからね〜
どうぞ、もっと詳細を知りたい方は、マリックさんの新刊「超魔術の裏技術」の本をお買いください。
私は、特にストレス、メンタルの快方を目指すニューコースの構築に関し、偶然、同じ極意を会得しました。パクる奴もいますからね。もちろん、上辺だけの真似でも面白くありませんね。だから、受者の方も納得させ、パクりにきた奴にもわからないやり方を作りました。まだ未完ですが、近い内に完成します。少し、ゆとりができてきたのでしょうか?私がやっているのを素人のふりをして、うまく盗んだと思う日が来るでしょう。実は、全く違うことが効果をだしているのに、気づかず喜んで帰っている姿を想像すると、ひとり笑ってしまう私は、人が悪いのでしょうか?