2018-03-11
大事なパートナー選び (ビートきよし氏の回顧録を読んで) ~前編~
かの饒舌なたけし氏に比べ、
「やめなさい!」
「よしなさい!」
「いい加減にしろ!」
の3つしか喋らない相方のきよし氏を、世間では芸無し、能無しのイメージが定着しています。
私も、正直たけし氏の、ずっと漫談だった!の言葉に、笑いながら賛同していました。
ところが!、実態はこのきよし氏をパートナーにしたからこそ、たけし氏も今の地位を築けたと言っても過言では無いと分かりました。
えっ!ホント?
と、思われるでしようが、ホントです。夫婦であれ、仕事であれ、パートナー選びと、接触の仕方にあたり、実に参考になるきよし氏の著書「もうひとつの浅草キッド」でした。
笑いを含めて、参考になりますから、たまには気楽に目を通してみてください!
漫才ブームで、一世を風靡したツービートも、やがて人気が冷める時がきました。全く売れない時が10年、人気絶頂が5年。そして、漫才ブームも去り、今またツービートの仕事は少なくなりました。ある日、久しぶりにツービートの二人は興行で声がかかり、ある地方の控え室で出番を待っていました。
無言の静寂を破ったのは、たけし氏でした。
正座して、きよし氏が飲めないのを知っているのに、たけし氏は、コップにビールを注ごうとしていました。そして、
「・・きよしさん、今まで悪かったね。売れるために、心を鬼にしておまえのことを、バカだアホだと罵ったけど、どうか許してくれ」
これから出番だというのに、二人とも、目から涙が止まらなかったそうです。
たけし氏が太陽なら、月のきよし氏。反面からみた、たけし論などではなく、重要なパートナーとは何か?を再考させられるお話しです。
では、涙ながらに、走馬灯のように巡るきよし氏の心象風景を、文字に起こしていきましよう!
続く
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