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ソフト整体 伝掌堂は、首・全身の不調を解消する自由が丘・奥沢エリアの完全プライベート・コンディショニングルームです。
2019-12-18

こんな封書が届きました

写真見ての通り、健康施術産業展と書いてあります。ビックサイトで行われるようです。私は行きませんが。

もう一枚の写真は、中身を開いたものです。

柔整業界の今後の展望なんて読めますね。一般の人には何のことやらピンとこないでしょうね。たまには、知らない世界を知るのも一興ではないですか?では、垣間、お見せいたしましょう!

柔整とは、柔道整復師を略した表現です。ネットで、柔道整体師なんて書いてるAHOがいましたが、そんなものありません!通常、接骨院(整骨院・ホネツギと複数の表現がありますが、中身は同じです)を経営しています。今は、どの業種も飽和状態で厳しいですが、特に柔整は厳しいと思います。

なぜなら、ついこの間も多数の店が、保険診療の不正(水増し)がバレて厚生労働省がチェックに入ったからです。更に前には、闇社会の方と柔整師が組んで、○千万円という架空請求をしたのがバレてしまったのです。同じ事件を短い期間で二度も起こしたので、厚労省もカンカンになって怒り、チェックを厳しくしました。その昔、柔整業界は開業して五年でポルシェという合言葉があったくらい、儲かったのです。ある学校の裏口入学金は、一口五百万円だったと、整体の学校の同級生がぼやいてました。

元々、町の柔道家が副業で営業していたものなのです。ほとんどの人が勘違いしているようですが、各種保険取り扱いとか交通事故なんたらとか看板に書いてあると、西洋医学の一端と間違えやすいようですね。病院のリハビリ科や理学療法と同じようなものと勘違いしている方もいます。全く、何の関係もございません!民間療法のひとつです。水曜日や土曜日午後休診なんて、医院のような雰囲気に見せかけてもいます。全部ではありませんが・・。悪、いえ、知恵のある方がいるもので、町の柔道家がひっそりとやっていた副業を、システム、合理化したのです。スタッフを多く在籍させ、午前はお年寄り、午後は交通事故やスポーツ障害や疲れた方を呼び込みました。その数、何百人です。もちろん、一日の数です。保険診療がメインなので、個人負担も安いのですが、回転率を上げて数をこなせば、こりゃ、儲かります。儲かるものには、人は目をつけるもので、いつのまにかすぐ隣りにも接骨院が、あるような事態になってしまいました。保険での点数も厳しくなり、患者の取り合いもあり、春から一気に氷河期になりました。

私は、開業前に四店ばかり、接骨院で働いたことがあります。腕の良いスタッフもいますが、まず辞めます。腕を磨く場所ではないからです。もちろん、全てではないですが・・。私が体験したある接骨院では、更衣室にグラフ表が貼ってありました。上位スタッフは、表彰されるのです。まるで、ホストクラブみたいですね。一位の先輩は、カイロのアクティベーターという小さな器具を使って患者さんを多く維持していました。我々は、午前八時からの出勤ですが、彼は午前十時からの重役出勤でした。偉いなぁ、患者さんを多く治した人が表彰されるのか?い〜え、違います!治したのではなく、通わせた功績が認められてのことです。治ったら、来なくなるので、ダラダラ通院するというか、させられる患者さんが一番重宝なのです。つまり、院長の店の金稼ぎの貢献ということであります。こんな土壌で、まともな治療家が育つわけないじゃないですか!全ての店ではありませんが・・。当時から、水増し請求なんて当たり前にやってました。レセプトって呼んでるんすけどね。例えば、肩こりできた方は肩部挫傷?として、一部と計算されるかわけですが、まだ保険料もそれほど高くない時代では、二部、三部と記入されてもわからないのです。

かつて、「整体師は無資格なのをご存知ですか?」なんてスローガンを北海道から九州まで大展開してくれたのも接骨師会です。ご苦労様です。整体は民間資格なので、国家資格があるか無いか?と言われれば、無資格に該当します。それでも、人の身体を診るのだからと、個人的に認定の学校に入学し、試験を受けて、国家資格を得ている整体師もいっぱいいます。私もその一人です。一括りにしないでほしいですね!

それよりも、接骨院には、若い先生?が非常に多いですね。私が勤務していた頃、ほとんど学生でした。売上げ上、正社員は多く雇えないのです。学生ということは、まだ国家資格を取得していないわけですよね?それって、無資格者を多く雇っていることになるのではないでしょうか?まぁ、現在はそんな不届きな接骨院はないでしょう!通院されている方は、四方山話しのついでに、先生はいつ国家資格を取ったの?と質問してみてください。大丈夫、あなたが通院されている店が、無資格者の塊りなんてことはありませんから!

こんな創世記から春、そして現在の氷河期に至ったわけです。先の理由により、保険診療から自由診療に移行しつつあります。要は、整体に変更ですよ。それは、自由なんですが、一体、いつバカにしていた整体の技術を勉強したのでしょうか?失礼しました。人知れず、努力・勉強されたに違いありませんね。基本、柔整の学校の実技は柔道と包帯巻きなんですけどね。

私は開業前に、柔整の資格を持ちながら、整体院を経営されている先生に教わったことがあります。大変、お世話になりました。技術を追求している方は、最初からこの形態を取る先生が多いのではないかと、個人の見解を持っています。

本来、保険取り扱いであれば、整形外科の開業医がもっと活躍すべきなのです。診断も病院の紹介も、レントゲンも撮れるのですから!この時代になっても、武士の商法しか知らない医師が多過ぎます。午前中、なぜ老人が毎日、同じメンバーで待合室に屯(たむろ)しているか、わかっていないのです!身体を治しにもらいにもらいに来てるんじゃないの?そんな解答をする医師は、開業しても潰れるでしよう!違うのです。ご老人方は、スキンシップを求めて来ているのです。行くところが他に無いのです。寂しいのです。具合悪かったら、通院休みます!都内の整形外科では、ほとんどが物理療法で、医療マッサージを導入しているところは少ないです。もし、これから開業する若きドクターは、小規模でも良いからリハビリ室を、確保してください。ご老人方も良く見ています。診断も、薬も、レントゲンも、医療マッサージも、病院の紹介もしてくれる&親切な整形外科医院があったら、接骨院なんか行かないで、根こそぎ集まります。ご老人方の口コミをバカにしてはいけません!民間含めて多数の店があるから、開業は大変だなんて、ご心配無用!医師の社会的地位は高いのですから。そこに、優しさとか親切心を忘れてはいけません。合理化した接骨院の形態は、本来、ドクターがやるべきものだったのです。

パンフレットの話しに戻りますが、見聞きしてきた私からすると、「今後の展開」なんて文章を見るに、なんだかなぁと感じるのです。

垣間見た、皆さんはどんな感想をお持ちになりますか?

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