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2025-06-22

MLBにおける日本人の技術と身体の変遷

 少し前ですが、東京ドームでMLBの開幕戦(ドジャースVSカブス)がありました。開幕戦の前に、日本チームとのエキビジョンがあり、大変盛り上がっておりました。中でも完封勝利のタイガースの働きは驚きました。天晴れ阪神タイガースです。この時ばかりはライト側の応援団が好ましく聞こえました。

 何を言いたいかといいますと、私がガキンチョの時にもワールドシリーズで優勝したチーム(ドジャースとか、カージナルスとか)が来日してエキビシヨンマッチが行われたのです。

決定的に違うのが、当時来日した大リーグの選手たちは完全に観光気分でした。迎えうつ日本は確か連合軍だったと思います。何試合やったか詳細は覚えていませんが、王・長嶋が全盛期の時です。日本人は野球好きですからね、本場大リーグの選手に一矢報いて勝つことを願って必死の応援をしていました。

ところが、パワーが圧倒的に違うのです。大リーグの選手たちは「坊やおいで!おじさんが相手してあげるよ♪」という雰囲気でした。最終的には自分たちが勝つにしても、途中手加減して点をくれたのでは?と思えたほどです。口には出さねど、本場大リーグの選手に圧倒され、日本人はめげてしまいました。頑張っても、大リーグに比べれば日本の野球など、井の中の蛙なんだ・・と。肝心の王・長嶋でも歯がたたないのか・・と。日本チームは死に物狂いなのに、大リーグチームは鼻歌まじりか・・と。白けた雰囲気になっていました。

 それから月日が経ち、偉大な野茂投手が大リーグで成功を収め、凱旋エキビジョンとしてドジャースと共に来日しました。この時も日本は連合軍でイチロー選手が選抜に入っていました。イチロー選手は、二打席共野茂投手からヒット及び盗塁も決め、『日本野球は大リーグに劣っていない!』と吠え、面目を果たしました。終了後、ある大リーグ選手は『日本の野球は大分我々に近づいてきたね!』と言ってくれました。

 更に月日が経ち、先だってのタイガースは対カブス&ドジャース含めて完封勝利を果たしたのです。自虐的な方が多くて、あくまでもエキビジョンで大リーグチームは本気など出してないよ、お世辞を間に受けるな!とほざく始末。違うのです。プロは、職人というものはエキビジョンでも、負けるのは悔しいのです。本気になってしまうのです。タイガースの才木投手に三振した大谷選手の悔しそうな顔。同じく三振を喫したエドマン選手はベンチに戻りながら才木投手を見やり、『こいつ、中々やるな!』とずっと視線を送っていました。

サイヤング賞二度受賞のスネル投手が佐藤選手にスリーランホームランを打たれた時の渋い顔は印象的でした。元々そんな顔かもしれませんが・・。二戦連続完封勝利なんて日本野球始まって以来の快挙なのです!素直に喜ぶべきです。

 AIで戦前の悲運の天才、沢村栄治投手の数少ないフィルムから速度を計った人がいます。何と160キロだったそうです。しかも当時17歳で、身長は174センチ。これでも戦前の日本人では高身長の方。来日したベーブ・ルースやルー・ゲーリックという錚々たる大リーグ選手を連続三振にとった有名な話しがあります。これも自虐好きな方達はタイガースと同じようなことを言ってました。しかし、当時大リーグのピッチャーですら130キロ超すくらいでしたから、メンバーの驚きはいかほどであったことか。やはり彼の伝説は本物だったのでしょう。日本人の潜在能力は凄いです。

 話しを元に戻しますと、現在大リーグで複数の日本人が活躍しています。アメリカのレジェンド達はこぞって技術を褒めてくれています。特にヤンチャなアメリカのガキンチョが、大谷のようになりたい!とゴミ拾いや掃除まで真似している姿は、感一入(ひとしお)です。あるレジェンドのひとりがこんなことを言ってました。

『日本人選手の技術は素晴らしい。あの小柄な身体に、我々欧米人のような体格を身につけ、パワーも加わったらもうお手上げだ』と。小柄と言っても、山本投手や今永投手も180センチ近くあるのですが・・。

今回の阪神タイガースの活躍は、単に一チームの結果ではなく、日本人の技術と体格の進歩の結果だったのです。現在野球のみならず、バレエ、ピアノ、バイオリン、数学、半導体など一流の実力として世界に知らしめています。三流なのは政治だけ!選挙を前にして、ただ神風が吹くのを祈るのみ。

  食が身体を作る!

戦前の日本人の食事に欠けていたのは、動物性蛋白です。だからといって肉をたらふく食べれば良いわけではありません。極端から極端に走るのは要注意です。

 食のみならず、広く見聞を広め良いものがあったら吸収していく姿勢が大事では?単純ではありますが、先のアメリカのガキンチョのように、良いものは良い!と素直に受け止める姿勢が今の日本に必要なところです。

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