夏季限定・不思議な話し 「お別れの合図」
暑いですね。恒例の不思議な話しで少し涼やかになれば幸いです。
最近来院されたkさんから聞いたお話しです。(kさん、シェアさせてくださいね!)
kさんの父上が、今年の4月に亡くなったと聞かされました。短気ですぐ大声をあげて怒鳴り散らす父に、正直嫌悪感を抱いていたそうです。母上は最後まで泣かされていたとか・・。それでも、亡くなってしまえば、やはりホトケ様。ホットしたという気持ちと、一抹の寂しさを感じる気持ちが混ざり合い、不思議な感覚だったそうです。
葬儀も一段落したある晩、シ〜ンとした真っ暗な寝室で寝ていたkさん。ふと、焚いていないのに、お線香の匂いがしてきたそうです。夢なのか、現実なのか、亡くなった父上が目の前に!亡くなったことなど忘れ、つい、
「何でいつも恫喝して、家族を悩ませたのよ!」
と、生きているときは怖いので、中々言えなかった本音をぶつけました!
すると目の前の父上は
「そう、言うなよ・・」
とションボリとしていたそうです。
朝になって目を覚まし、あれは夢だったのか?現実だったのか?
不思議な体験でしたと、kさんは呟かれました。
実は、私も母親が亡くなった時、似た体験をしておりました。
4年前になりますか、当時、店の待合室に、オモチャのバイオリンを置いていたのです。手の平サイズのバイオリンで、中には電池が入っておりました。弦をバイオリンに充てるとスイッチが入り、いくつかの曲が自動で演奏されるという、オモチャでした。
葬儀も一段落したある日のこと、私は夜、一人で店の後片付けや、集計業務を行っていました。
ところが、急に先のバイオリンが鳴り始めたのです!弦を充ててもいないのに、鳴り続けて止まりません!
私は直感で、母親だな!?と思いました。
「いいから、迷わず早く三途の川を渡りなさい!」
と叫び、バイオリンの電池を外しました。また鳴り始めるのも嫌なので、そのバイオリンは捨ててしまいました。
よく、人間は死期が迫ると縁の人のところに現れると聞きます。
kさんの話しにあるように、お線香やら、鈴の音やらは、霊的なものと聞き及んでいます。
私の場合、バイオリンに反応するとは、夢にも思っていませんでした。ただの音ではなく、どうせなら、演奏して欲しかったですね。