私の舌鼓 ホテルオークラのフレンチ
以前、打ち合わせ兼ねて、日本最高のもてなしと言われるホテルのフレンチに行きました。きっかけは、30年勤務の支配人が書いた、我がホテルは最高のおもてなしをする!という内容の本を読んだからです。後学と、息抜きと、打ち合わせを兼ねて行きました。個人の感想ではありますが、差し障りがあるとマズイので、アルファベットで一字隠します。最高と言われるそのホテルは、T国ホテルと言います。支配人さんの本を読んでいると、夢のホテルのようで、感動しました。責任感・思いやり・おもてなし・矜恃性、みんな一体となって、勤務しているのですから!
ところが、ホテル通の人からは必ず「都内なら、ホテル オークラのおもてなしが、一番ですよ!」という言葉を聞いて、いつも確認してみたいと思っていました。それで一丁、味見をするべえ!と先のいきさつになったわけです。しかし、実際のT国ホテルは、電話をすれば、早口・せっかちで事務的な対応。ホテル受付でも、同じく。とても、温かいおもてなしとは感じられません。肝心のレストラン(T国ホテルでは最高のフレンチ)では、食べ終わり、黒服による退店のエスコートまでは、良かった!ところが、入り口カウンターにいるおばさま二人は、私たちなど無視して、お喋りに夢中!えっ、お喋りじゃなくて、仕事の話し?じゃあ、あなた方の仕事ってなんでしょうか?もてなし業じゃないのでしょうか?もてなす最大の相手が目の前通っているのに、それ以上重要な仕事ってなんでしょうか?立ち食いそばのおばちゃまだって、店を出る時には、笑顔で「毎度~!」くらい言ってくれます。黒服も何ら注意をしないのは、いつも通りなのでしょう。ハリウッドスターや、政治家、及び支配人さんの前では、キチンとしているのでしようね。支配人さんもなめられたものです。
私も20代前半に、座っただけで一人2万5千円はとられる店で、黒服着て跪(ひざまず)いてオシボリ渡す仕事をしたことがあります。上司に客の前で背中ど突かれ、1秒の休憩もなく、40度の熱があっても休めず、仕出し弁当を食べて軽い食中毒の状態でも、お客に水割りを進められれば、身体の痙攣を抑えながら、笑顔で飲めないアルコールを飲みました。当時は、あまりの厳しさにムカつきましたが、プロの対応というのを骨の髄まで教えられたことに、今は良い経験だったと思ってます。まぁ、二度とやる気はないですが・・・。だから、ブランドにあぐらかいてたり、口先だけの輩を見ると腹が立ってくるのです!当時、私がT国ホテルのおばちゃまと同じことをしたら、上司に裏に連れて行かれて、本当に拳で10発くらい、ぶん殴られたでしようね。このブログ、T国ホテル関係者が見ることないでしょうが、見たら、時代が違うよなんてせせら笑うだろうなぁ。まぁ、その程度でしょう。
・・・さてさて、肝心のホテルオークラの話しに戻しましょう。現在、新館がオリンピックに向けて新築工事中です。そのため、2つあったフレンチ店が、旧館でひとつになってました。飾られている西洋絵画も外されており、鑑賞できるのが楽しみだったので、少し残念でした。黒服の男性のひとりが、私共のテーブルの担当になりました。料理を堪能しながら、自然かつ、温かさを感じる対応は、噂通りでした。トップの人柄や、伝統で培ったものなのでしょう。
メニューは、
*食前の一品
*茗荷が香る鰹のマリネとクスクスのサラダ トマトクーリーとバジルオイル
*枝豆の冷製ポタージュ
*軽く炙った旬の鱸に野菜を飾って香草風味のバターソース
*豚ロース肉と爽やかなミント風味の桃のコラボレーション アールデコ調
*特製デザートをワゴンより
(写真のデザートは、追加に出された小菓子)
*コーヒー
退店のエスコート時に、名刺交換を希望されましたが、こんなこと初めての経験でした。いろいろ勉強になりました。
また来たい!
そう思わせる、ホテルオークラでした。皆さんも、一度体験してみてください。写真のイケメンが対応してくれますよ♪