2016-10-24
「キリンビール高知支店の奇跡」を読んで その2
盛り上げといて、いきなり下げてしまうのも不粋なんですが・・・。
この本を読み終わって、不思議な感覚に囚われました。何かしっくりこない?なぜなんだろう?本になるくらいの大逆転劇だし、著者も大変な苦労をされています?!推理したところ、特別真新しい戦法や、前代未聞のアイデアを出して成功したわけではないからです。
というより、えっ!?今までやってなかったの!という驚きです。
まぁ、こういう事例もあるんだと、考え直しました。
何を言いたいかといいますと・・キリンさんはビールの世界に於いて、長年トップの座を保ち続けたのですね。ところが、ライバルであるアサヒ社のスーパードライという秘密兵器に、牙城を揺るがされたわけです。本当にトップの座を取られてしまいました。
もちろん、キリンさんも指を咥えていたわけではないのですが、黒船来襲に、どう対抗したら良いのかわかりませんでした。著者の田村さんはやり手だったのでしょうね。全国で一番売上が悪く、かつ、ライバルのアサヒの大工場がある高知県に本社から出向させられたのですから。事態は深刻だったのでしょう。
あいつの時代は終わった!左遷だ!という陰口を背にしながら、夜の暗い高知空港に降り立つと、さすがに都落ちを感じたそうです。それでも、この方の長所は明るい(顔はしかめっ面されてますが)ところですね。子供のころから好きだった山や川、海、自然の中で仕事ができるなら、それもいいや!と思い直せたのですから。
では、商売の、基本の見本のような展開をくぐっていきましょうか?!
続く
タグ: キリンビール高知支店の奇跡
関連記事