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2024-08-21

プチ納涼話しーこの骨は誰の?

大半の治療家は脊椎(背骨)の模型を所持しています。自己の研究にも受者の方への説明でも必要になるからです。


 整体の学校に入学してすぐ脊椎模型を購入するよう言われました。当時は椎骨の番号を触診できるよう指と頭に刷り込むためでした。つまり、頚椎(首の骨)の2番目と3番目はどこか?腰椎(腰の骨)の4番目、5番目はどこかとか?などです。
 触診する自分の指の形も様々ありまして、まぁ武道・スポーツで言えば構え、スタイルに匹敵します。どの形を我が物とするかで論議した懐かしい思い出がありますね。


 ところでこの骨の模型、後頭部〜骨盤まであるのが定番ですが、決して安くはない!販売元で多少の差はありますが、学校推薦の値段で6〜7万円くらいでしたでしようか?吊るし台と共にビニール袋に入ったままなので、購入する日は大きい袋を持ってこいと言われました。だって背骨だけとは言え、原寸大なのですから!クラスの中に大袋持ってくるのを忘れたおっさんがいて、剥き出しのまま電車乗って帰りました。当然好奇の目に晒されながらですが。
 背骨は樹脂でできており、形のモデルは西ドイツ人だと聞かされました。やはり医療系は模型と言えどもドイツ医学の影響が強いのでしょうか?


 卒業して後、生涯の内弟子修行に入りましたが、師匠の保持している脊椎模型のひとつに違和感を覚えました。通常樹脂でできた模型は表面がツルツルなのです。ところが先の模型はザラザラなのです。師匠に違いを尋ねると、何と本物の骨なんだとか!今では多分手に入らないでしょうが、私が駆け出しの頃は手に入ったのです。
ただし!一体どこの?誰の?どういう経緯で?が不明なのです!当然でしょう、普通火葬だろうと土葬だろうと、人が死ねば埋葬されます。それがどうして標本に?値段も樹脂に比べて何倍も高かったと記憶しています。


友達同士で、もしかしたらベトナム戦争のベトコンの死体かも?など色々想像しましたが、未だ不明です。『本物の骨は参考になるが、欠けやすいのが欠点だ』と師匠は我関せずの言葉を発していました。話しはズレますが、昔、人体の標本展というのが流行りました。今や全く開催されなくなりましたが、少々不明の点がありました。献体者に対しては通常敬意を表し、顔などは隠します。ところが、死体同士で肩を組ませたり面白可笑しく展示してあるのです。ある国の女性アナウンサーでしたか、国に対して余計なことを言った後、行方不明になりました。暫くして先の人体標本展で彼女そっくりの標本が見つかったという話しを聞いたことがあります。本当だとしたら恐ろしい国ですね。


いずれにしても出所のわからない骨を置いてある治療院というのは気味の良いものではなかったです。
あなたが通われている整体院に置かれている模型は樹脂ですか?それとも・・・?

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